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ギター、マンドリン等の弦楽器製作を本格的に行う際のハードルの一つが塗装工程です。当工房ではニトロセルロースラッカーのスプレー塗装を主体に、シェラック塗装、フレンチポリッシュを行ないます。
塗装工程には 作業用機材と作業空間が必要です。作業域の「気流のコントロール」が品質、溶剤ガスの安全衛生と 作業への集中力にも影響します。 2011．２月に塗装小屋（室）を整備しましたが 既に一段の品位UPを実感しています。ギター製作におけるスプレー塗装工程 ネット上に情報は少ないですから 参考にして頂けるように、情報を提供しております・・ご質問にもお応え致します。
工房室前にセルフビルドした塗装小屋
青空塗装から脱し、 安定した塗装環境を整備しました。
小屋外観・換気窓
観音開き窓を追加し、排気用の有圧換気扇を設置しました。窓に換気扇のシャッター機能を持たせました。
塗装中のドアは開放
排気する為には 空気の流入が必須です。ドアを開放してスムースな換気が出来ます。
塗装室内部・設置機材（超広角写真）
内部は木製なので、機材の配置は自由自在。
塗料による汚れもお構いなしですが、段ボールの内張りはしています。スプレーによる塗料樹脂の堆積は想像以上ですから、作業後に吸引清掃は必須です。木製のメリットは断熱・吸湿も有るようです。
エアー・電源供給
圧縮エアーと電源は工房側からラインで引きます。
塗装室内の安全環境にも配慮して、少々手間ですが敢えてこうしています。工房の壁には屋外コンセントや掃き出し小窓を配置しています。
工房内のｴｱｰｺﾝﾌﾟﾚｯｻｰから送気
多湿期に備えて 圧縮エアーは工房内で作って太めのホースで送気。コンプレッサーは圧力によるON/OFF機能付９００ｌ/minの物。